5.箱が取れた正解のない世界

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「自分の望みがわからない」のは潜在意識に原因があることも

 

「自分の望みがわからない」という言葉を耳にすることがあります。実はこれは潜在意識が原因の場合もあります。潜在意識には様々なデータ(記憶・エネルギー)が格納されていますが、自分の人生に関わるものは、この物理次元で体験するために使用するデータとしてストックされています。

 

 

そのデータは体験をしてしまえば役目を終えるわけで、もう手放して良いものなのです。しかし、それが強い感情を伴うと、トラウマや執着となって手放されず、そのままデータとして作用し続けている。これが原因になっていることが大変多いのです。

 

 

スマホを例えにすると、データの保存容量がいっぱいだと新しく撮った写真は保存できませんよね。写真を保存したければ、スマホに保存されている写真を削除しなければなりません。また写真が大量に保存されてると目的の写真を探すとき、めちゃくちゃ時間かかりますよね?

 

 

潜在意識の容量オーバーの弊害

 

私たちの潜在意識もそのようなもので、容量がいっぱいだと新しい経験が入ってこないし、容量が詰まり過ぎていると、必要な情報(つまり今回で言うところの「自分の望み」)が潜在意識から取り出しにくかったりします。

 

 

潜在意識のクリーニングで自分の本当の望みがわかる

 

うつ病になったときの私はまさしくこのような状態で、自分に保存できるデータを捨てずにひたすら溜め込みまくったせいで重くなり、精神的に肉体的に異常をきたしていたわけです。ですから、潜在意識のクリーニングがすすむと、心身は勝手に軽くなっていきます。

 

 

そして「自分の望みがわからなかった」自分が、自然と「これがしたいかも」という望みのようなものを見つけやすくなります。(部屋が整理整頓されていくようなイメージですね)

 

 

浮き彫りになった「子どもを産みたい」という気持ち

 

私は「自分がどうしたいのか」がよくわからず、彼氏と別れ、仕事を辞めた後もずっと宙ぶらりんのまま数年過ごしていましたが、潜在意識のクリーニングが進みだしたときに、自分の中にある1つの望みが芽生えていたことに気づいていました。それが「子どもを産みたい」という欲求でした。

 

 

しかし、私はこの望みをずっと否定してきていました。子どもの頃からずっと抱いてきた「自分は生まれてこないほうがよかったのではないか」という思い込みと、20代に自分がしてきた過去の失敗をやはり深い部分でずっと握りしめていて、悔やんでいて、私のような(生きている価値のない)人間の元に生まれる子どもはきっとかわいそうだ。私には子どもを産み育てるような資格はない。そう本気で思っていました。

 

 

でも、結婚はしたくない

 

しかしクリーニングが進むと、少しずつその欲求に対して「この欲求を認めても良いのかもしれない」と、気持ちがそちらにむくむくと傾いていきました。そしてさらにもう1つやっかい(?)なことに、子どもを産んでみたい、という欲求はかなり明確にわかるのに「結婚したくない」という欲求も自分の中にあることがわかりました。

 

 

私は未婚で子どもを産む!

 

結婚して子どもをうむ、というのがお約束なこの国において、この私の願望の行き先はどこなんだろう、願望のままにしておくべきものだ、と思っていたんです。が、しかし、私は自分の中で育ってしまった願望を、諦めきれなかったんです。これを実行に移したんですね。私は未婚で子を産む、という決断をしました。

 

 

借金完済後から自分の「欲」というものがかなり削られており、あれしたいこれしたい、というのがあまり出てこなくなってしまっていました。この妊娠したい、出産したいという欲求は、私が今まで生きてきて、最も困惑した欲でした。でももう過去の自分のように自分の心に蓋をしたくなかったので、自分に正直に自分の欲求を認め、その欲求を遂行する恐怖と戦いながら、勇気を出して行動に移しました。(ちなみにこの期間ずっと「子どもを産んでいる自分」をイメージできる画像をスマホの待ち受けにしていました)

 

 

その結果の妊娠でした。妊娠検査薬の陽性反応を見たときに味わった感動は、今まで生きてきた味わったことのない感情でした。「周囲が何と言おうと自分の望む人生を本気で自分で選択する」ということの尊さ、その喜びを、この妊娠を通して味わいました。

 

 

ただただありがたい

 

妊娠発覚後は特にトラブルもなく、お腹の娘は順調に成長し、無事出産予定日に地球に誕生しました。娘が生まれてからは、本当に夢をみているのかと思うような感覚に何度もなっていました。それぐらい私にとって「嘘みたいな現実」だったのです。それぐらい私にとって大きな意識のシフトを引き起こした現実でした。そして自分がこの現実を勇気を出して選択したことがただただありがたく。何度となく泣きました。

 

 

2019年の出産後、私は1年間の産休期間を経て、2020年、娘が1歳になり、保育園にいくタイミングでまた仕事に復帰し今に至っています。

 

 

苦い経験があったからこそ得た境涯

 

私は子どもの頃からずっと生まれてきたことを後悔していました。自分のこともとても嫌いだったし、生きている価値がないと本気で思っていました。20代の借金苦時代は私にとって今思い出しても苦い思い出ですが、今思うとあの経験があったからこそ、「エネルギーの世界の仕組み」をより理解することができるようになりました。

 

 

あなたがあなたで在ることの価値

 

借金が終わり、スピリチュアルな世界に足を踏み入れ潜在意識の世界を探究し出してから、ずっと考えていたことがあります。それは「私たちはこの苦しみの連鎖を終わらせるために生まれてきたのではないのだろうか? 」ということです。私だけでなく、多くの人々がこの矛盾だらけの地球で苦しみや悲しみの感情を抱いています。もちろんそのような体験をしたかったから地球に生まれてきた、というのもあるでしょう。でも今の私がすごく考え、感じていること。それが「あなたがあなたで在ることの価値」です。

 

 

この世に生を受けるというのは
宇宙に祝福され地球に歓迎されているから

 

今、地球が大きく変化するタイミングのこの時期に生まれてきた私たち。自分でこの時代を「選んで」生まれてきています。そして「生まれる」ということについて…

私は娘を産んで体感的にそれが本当によく理解できたのですが、この世に生を受けるというのは、「祝福」されているからに他ありません。宇宙に祝福され、地球に歓迎されているから、この世に生まれてくることができているんです。

 

 

生まれてこない方がよかったと思っている人は自分がそう思い込んでいるだけ

 

その昔、スピブログで、この地球は「宇宙の流刑地だ」とか、「魂の波動が低い存在だから地球に生まれてくるんだ」なんていうのをみて、当時もやっとし、本当にそうなのかなぁ? と思ったものですが…今の私なら言い切れます。それ、違います。私たちは祝福されこの世に生を受けています。生まれるべくして生まれてきています。この世に生まれてこないほうがよかった人なんていません。絶対いません。ただそう思ってしまう人(というか私はそう思っていたんですけれど)は、自分がそう思い込んでいるだけです。違います、それ(2回言いました)。あなたは祝福されこの世にいますし、この地球に必要な魂だから今この時代のこの地球に生まれてきています。

 

 

私たちの役目は「自分の望む人生を生きる」こと

 

私たち一人一人には役目があります。この地球で成すべき役目があります。その1つが「自分の人生を生きること」だと思っています。親や社会、学校が教えてくれるような「与えてくれた生き方」ではなく、あなたが、あなたの望む、あなたの心の核の部分が望む「あなたの望む人生」を!です。

 

 

人というのは個性があり、同じ人はいません。唯一無二です。同じ人がこの世に存在しないのは、あなたにしか紡げないあなたの人生があるからです。

 

 

今までの地球人は長年「箱」のようなものの中に意識を小さく閉じ込め、本来持っている「望む人生を自分で創造する力」を抑え込まれてきました。しかし、もうその箱の中から脱し、私たちは「本来の力」を発揮しながら自分の人生を本気で創造することができる時代に入っているのです。

 

 

私に出会い関わってくれる全ての人に本来の力を取り戻して欲しい

 

私は「人生を自分で創造する体験」をこれからもどんどん選択していくと決めています。そして、自分の人生を創造すると望む人をサポートしたい! という望みも抱いています。私が潜在意識のリーディングセッションや、YouTubeやブログでの発信、ワークショップや講座をするのは、全て、そのため。自分も含め、私に出会い関わってくれる全ての人が本来の力を取り戻すため、です。

 

 

「自分の望む人生」というのは、自分にしかわからない正解のないものです。正解のないものを選択するのは、時にとても怖いものです。しかし、正解がないからこそ、自分の選択を「正解にしていく」必要があると私は思っています。それが「箱から出る」ということであり、それこそが「自由」なのではないかと思うのです。

 

 

タイトルを「正解のない自由な世界」への招待状、としているのはそのためでもあります。私はこれからもどんどん自分の人生を「創造」していきます。故に自己紹介もこれからもどんどん追加されていくのでしょうけれど、ひとまずここで筆を止めたい思います。

 

 

あなたとわたしと…この世に存在する奇跡に深く感謝します

 

そして今この段階で、あなたと出会えたこと。深く心から感謝しています。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。星の数ほどあるサイトの中から私に目を留めて出会ってくださり、本当にありがとうございます。人生に偶然はありません。本当に偶然というのは存在しません。あなたや私が今この世にいることも偶然ではありません。あなたがあなたとして、私が私として、この世に存在してくださっているこの奇跡に深く感謝します。ここで私の自己紹介を終わりたいと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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